【アパレル業界向けブログ】The Blog from Apalog

【お知らせ】apparel-web.com「マーケットアイvol.6」執筆のご報告

【お知らせ】apparel-web.com「マーケットアイvol.6」執筆のご報告

皆様  あけましておめでとうございます。 2024年のビジネスが始動しました。2024年のファッションマーケットはどのようになっていくのでしょうか。2023年は本格的なコロナ明けとなり、急激な回復が見られました。その流れが2024年も続くと予想され、大手企業や成長企業を中心に前向きな動きが見受けられます。apparel-web.com「マーケットアイvol.6」では「多くの企業が成長を期待する2024年 ファッションビジネスで抑えるべき3大キーワード」と題し、ファッションビジネスで特に重要なキーワードを3つ紹介しております。   ▼続きの記事はこちらから https://apparel-web.com/pickup/414345

【お知らせ】apparel-web.com「マーケットアイvol.6」執筆のご報告

皆様  あけましておめでとうございます。 2024年のビジネスが始動しました。2024年のファッションマーケットはどのようになっていくのでしょうか。2023年は本格的なコロナ明けとなり、急激な回復が見られました。その流れが2024年も続くと予想され、大手企業や成長企業を中心に前向きな動きが見受けられます。apparel-web.com「マーケットアイvol.6」では「多くの企業が成長を期待する2024年 ファッションビジネスで抑えるべき3大キーワード」と題し、ファッションビジネスで特に重要なキーワードを3つ紹介しております。   ▼続きの記事はこちらから https://apparel-web.com/pickup/414345

2023年勉強になった店舗5選(海外編)

2023年勉強になった店舗5選(海外編)

本格的なコロナ明けとなった2023年。私にとっては海外出張を再開した年でした。そこで視察して勉強になったファッション関連の店を5つ紹介したいと思います。コロナ前にオープンしている店もありますが、今年訪れた店から選びました。   ノードストローム(Nordstrom)     言わずと知れたアメリカの百貨店。今年の1月に訪れました。コロナ禍直前にオープンしたニューヨーク・ミッドタウンのウィメンズの店です。ラグジュアリー&インバウンドにシフトしているサックスフィフス、住関連フロアをリニューアルし、総合的な中高級百貨店路線を進めるブルーミングデールズ、デジタル強化やオフプライス共存など大胆な戦略をとるメイシーズなどそれぞれ独自の道を歩んでいるニューヨークの百貨店ですが、ファッションを見るならこのノードストロームでしょう。   ダイバーシティー、エシカル、テーマ型編集など店作りのトレンドを詰め込んだ店です。百貨店というより大型セレクトショップのよう。あのマディソンアヴェニューのバーニーズもミートパッキングのジェフリーも無くなったニューヨーク。モードの先端を見られる店として、バーグドルフとともに君臨しています。 数日後には、ニュージャージーのガーデンステートプラザにある旧来型の店舗も拝見。改めて新旧比較をして百貨店のあり方を考えた次第です。重厚で高級のある内装は、ノードストローム神話を知らしめた書籍「サービスが伝説になった時」の頃のまま。もちろんあの頃の煌めきはなく、小売の遺物を見たかのようなものでした。 ベビーブーマーをターゲットにした中高級百貨店から見事に進化したノードストロム。この取り組みが世界にどのような影響を与えるのか注視したいと思います。     ザヒュンダイソウル(The Hyundai Seoul)     こちらは韓国の現代(ヒュンダイ)百貨店が汝矣島(ヨイド)に2021年2月にオープンした新店です。ガイドブックではソウル最大級の百貨店と謳われるそのスケールと設備、ヒーリングというコンセプトのもと高層階に設えた屋内公園などがフォーカスされていますが、私が注目したのはエントラスフロアである地下2階の充実ぶりです。韓国の先進的なデザイナーやブランド、Arket(H&Mグループ)をはじめとするグローバルプレイヤー、そして旬なポップアップがキュレートされたフロアとなっていました。20代を中心にたくさんの来店客で賑わっています。こんなに若い層がたくさん回遊する百貨店を見るのは珍しいのではないでしょうか。         アートハウス(ART HAUS)       台北・信義の新光三越内にあるセレクトショップです。親会社のオーナーが作った店だそうで、贅沢な作り、綺羅星のごとく揃うデザイナーたちが特徴で、ミラノの「アントニア」を彷彿させる店です。「トレンズ(Trends)」や「ワンフィフティーン(One fifteen)」など台北ではハイエンドなセレクトショップをよく見るようになりましたが、そのトップにあるようにも思います。日本が磨きあげたセレクトショップ業態が、2020年代にアジアで進化していることを実感した次第です。  ...

2023年勉強になった店舗5選(海外編)

本格的なコロナ明けとなった2023年。私にとっては海外出張を再開した年でした。そこで視察して勉強になったファッション関連の店を5つ紹介したいと思います。コロナ前にオープンしている店もありますが、今年訪れた店から選びました。   ノードストローム(Nordstrom)     言わずと知れたアメリカの百貨店。今年の1月に訪れました。コロナ禍直前にオープンしたニューヨーク・ミッドタウンのウィメンズの店です。ラグジュアリー&インバウンドにシフトしているサックスフィフス、住関連フロアをリニューアルし、総合的な中高級百貨店路線を進めるブルーミングデールズ、デジタル強化やオフプライス共存など大胆な戦略をとるメイシーズなどそれぞれ独自の道を歩んでいるニューヨークの百貨店ですが、ファッションを見るならこのノードストロームでしょう。   ダイバーシティー、エシカル、テーマ型編集など店作りのトレンドを詰め込んだ店です。百貨店というより大型セレクトショップのよう。あのマディソンアヴェニューのバーニーズもミートパッキングのジェフリーも無くなったニューヨーク。モードの先端を見られる店として、バーグドルフとともに君臨しています。 数日後には、ニュージャージーのガーデンステートプラザにある旧来型の店舗も拝見。改めて新旧比較をして百貨店のあり方を考えた次第です。重厚で高級のある内装は、ノードストローム神話を知らしめた書籍「サービスが伝説になった時」の頃のまま。もちろんあの頃の煌めきはなく、小売の遺物を見たかのようなものでした。 ベビーブーマーをターゲットにした中高級百貨店から見事に進化したノードストロム。この取り組みが世界にどのような影響を与えるのか注視したいと思います。     ザヒュンダイソウル(The Hyundai Seoul)     こちらは韓国の現代(ヒュンダイ)百貨店が汝矣島(ヨイド)に2021年2月にオープンした新店です。ガイドブックではソウル最大級の百貨店と謳われるそのスケールと設備、ヒーリングというコンセプトのもと高層階に設えた屋内公園などがフォーカスされていますが、私が注目したのはエントラスフロアである地下2階の充実ぶりです。韓国の先進的なデザイナーやブランド、Arket(H&Mグループ)をはじめとするグローバルプレイヤー、そして旬なポップアップがキュレートされたフロアとなっていました。20代を中心にたくさんの来店客で賑わっています。こんなに若い層がたくさん回遊する百貨店を見るのは珍しいのではないでしょうか。         アートハウス(ART HAUS)       台北・信義の新光三越内にあるセレクトショップです。親会社のオーナーが作った店だそうで、贅沢な作り、綺羅星のごとく揃うデザイナーたちが特徴で、ミラノの「アントニア」を彷彿させる店です。「トレンズ(Trends)」や「ワンフィフティーン(One fifteen)」など台北ではハイエンドなセレクトショップをよく見るようになりましたが、そのトップにあるようにも思います。日本が磨きあげたセレクトショップ業態が、2020年代にアジアで進化していることを実感した次第です。  ...

コロナ禍を経て東コレは立派になった

コロナ禍を経て東コレは立派になった

    東コレ期間の華「楽天 by R」では「ア ベイシング エイプ」を招聘   酷暑に苦しめられた楽天ファッションウィーク東京(通称:東京コレクション、東コレ)が終わりました。そこで今シーズン感じたことを綴ってみます。   まずは開催時期について。メンズデザイナーのセールススケジュールに合わせて8月に前倒して2年目。今シーズンはメンズデザイナーの参加が多かったのが特徴でしたが、海外へのセールスを志向するデザイナーたちは7月や8月上旬に単独でショーを行なっており、今後に課題を残すところ。ウィメンズデザイナーも国内の専門店が主チャネルの持つ場合、8月はちょっと早すぎ、グローバルを睨んだデザイナーにとってはちょっと遅い。かと言ってパリやミラノのようにメンズウィーク&プレコレクションとウィメンズコレクションに分けるほどのボリュームでもないので、しばらくはこのような状況が続くでしょう。       次は参加メディアについて。こちらは段々変わってきています。かつては東コレには来なかったメジャー雑誌系が取材をするケースが目立ちました。ヴォーグやエルやI DなどのS N Sなどに東コレの様子がポストされるようになりました。これはコロナ禍による影響があったと思います。ウィズコロナ期間はローカルのコンテンツやプレイヤーに目が向いたもの。それはコレクションシーンでも同様でした。その結果、東コレの新進気鋭のデザイナーによるコレクションに魅力を感じるメディアが増えたのだと思います。私のように海外コレと東コレを見続けてきた人間からすると、とても嬉しいことでした。       写真:「セヴシグ / アンディサイデッド」はヴィンテージやリメイク、エスニックムードが満載   コレクションに目を移すと、ワントーン、無地、シンプリシティなどグローバルやラグジュアリーに広がった静かなムードとシンクロするものが見られました。そのムードに独自の捻りを加えるのが主流。それらはリアリティとも結びつきセールスにも好影響を及ぼしそう。メンズでは東京らしいヴィンテージやリメイク、ユーティリティ訴求も健在。「カミヤ」や「セブンバイセブン」など、実力派の初参加や「チノ」などのフィジカルショーカムバックもファッションウィークを盛り上げました。    「ハルノブムラタ」「フェティコ」「カナコサカイ」「チノ」などのデザイナーによる見応えのあるコレクション、「エイプ」「カミヤ」「シュープ」「ミーンズワイル」「シンヤコヅカ」などの独特の世界観を創り上げた演出、を加する有力メディアの参加と消費者への拡散・・・コロナ禍を経て、「東コレはこうも立派になったんだなぁ」と思う次第です。  コレクションの詳細は、apparel-web.com 特集記事にてお伝えしていきます。  ...

コロナ禍を経て東コレは立派になった

    東コレ期間の華「楽天 by R」では「ア ベイシング エイプ」を招聘   酷暑に苦しめられた楽天ファッションウィーク東京(通称:東京コレクション、東コレ)が終わりました。そこで今シーズン感じたことを綴ってみます。   まずは開催時期について。メンズデザイナーのセールススケジュールに合わせて8月に前倒して2年目。今シーズンはメンズデザイナーの参加が多かったのが特徴でしたが、海外へのセールスを志向するデザイナーたちは7月や8月上旬に単独でショーを行なっており、今後に課題を残すところ。ウィメンズデザイナーも国内の専門店が主チャネルの持つ場合、8月はちょっと早すぎ、グローバルを睨んだデザイナーにとってはちょっと遅い。かと言ってパリやミラノのようにメンズウィーク&プレコレクションとウィメンズコレクションに分けるほどのボリュームでもないので、しばらくはこのような状況が続くでしょう。       次は参加メディアについて。こちらは段々変わってきています。かつては東コレには来なかったメジャー雑誌系が取材をするケースが目立ちました。ヴォーグやエルやI DなどのS N Sなどに東コレの様子がポストされるようになりました。これはコロナ禍による影響があったと思います。ウィズコロナ期間はローカルのコンテンツやプレイヤーに目が向いたもの。それはコレクションシーンでも同様でした。その結果、東コレの新進気鋭のデザイナーによるコレクションに魅力を感じるメディアが増えたのだと思います。私のように海外コレと東コレを見続けてきた人間からすると、とても嬉しいことでした。       写真:「セヴシグ / アンディサイデッド」はヴィンテージやリメイク、エスニックムードが満載   コレクションに目を移すと、ワントーン、無地、シンプリシティなどグローバルやラグジュアリーに広がった静かなムードとシンクロするものが見られました。そのムードに独自の捻りを加えるのが主流。それらはリアリティとも結びつきセールスにも好影響を及ぼしそう。メンズでは東京らしいヴィンテージやリメイク、ユーティリティ訴求も健在。「カミヤ」や「セブンバイセブン」など、実力派の初参加や「チノ」などのフィジカルショーカムバックもファッションウィークを盛り上げました。    「ハルノブムラタ」「フェティコ」「カナコサカイ」「チノ」などのデザイナーによる見応えのあるコレクション、「エイプ」「カミヤ」「シュープ」「ミーンズワイル」「シンヤコヅカ」などの独特の世界観を創り上げた演出、を加する有力メディアの参加と消費者への拡散・・・コロナ禍を経て、「東コレはこうも立派になったんだなぁ」と思う次第です。  コレクションの詳細は、apparel-web.com 特集記事にてお伝えしていきます。  ...

ソウル弾丸リサーチ 雑感

ソウル弾丸リサーチ 雑感

 今回のGW。海外旅行先で最も人気があった街の一つがソウルだったそうです。私も4月14日から16日、弾丸リサーチに行ってきました。今、様々なレポートや記事を書いているところです。   私がソウルを訪れたのはとても久しぶり。ここでは個人的な雑感を書きたいと思います。総じて思ったのが、東京の2000年代の状況に似ています。「インポートブーム」「コンサバエレガンス人気」「I Tバブル」「SC開業ラッシュ」など当時を思い出させます。   もちろん、今は2023年であり世界の先端とも言えるテクノロジーや以前とは比べものにならないほどレベルに成長したローカルのブランドなど、日本が参考にすべき点もありました。 例えばファッションECムシンサの挑戦、現代百貨店の最新店舗、新たな都市観光エリアの聖水、上質な観光商業エリアの三清洞、地下鉄のスマートツーリズムぶり。 このあたりは、また紹介していきますね。        ファッションECムシンサの最新店舗は漢南の「ムシンサ スタンダード」       IFCモールにオープンした現代百貨店の最新店舗「THE HYUNDAI SEOUL     韓国のデザイン集団が手がける「ANDERSON  BELL」は三清洞エリアの入口付近に直営店を構える       聖水エリアには工場跡をリノベーションした飲食店やギャラリー、アパレルショップが点在   ★SNSでも情報を発信しています FACEBOOK...

ソウル弾丸リサーチ 雑感

 今回のGW。海外旅行先で最も人気があった街の一つがソウルだったそうです。私も4月14日から16日、弾丸リサーチに行ってきました。今、様々なレポートや記事を書いているところです。   私がソウルを訪れたのはとても久しぶり。ここでは個人的な雑感を書きたいと思います。総じて思ったのが、東京の2000年代の状況に似ています。「インポートブーム」「コンサバエレガンス人気」「I Tバブル」「SC開業ラッシュ」など当時を思い出させます。   もちろん、今は2023年であり世界の先端とも言えるテクノロジーや以前とは比べものにならないほどレベルに成長したローカルのブランドなど、日本が参考にすべき点もありました。 例えばファッションECムシンサの挑戦、現代百貨店の最新店舗、新たな都市観光エリアの聖水、上質な観光商業エリアの三清洞、地下鉄のスマートツーリズムぶり。 このあたりは、また紹介していきますね。        ファッションECムシンサの最新店舗は漢南の「ムシンサ スタンダード」       IFCモールにオープンした現代百貨店の最新店舗「THE HYUNDAI SEOUL     韓国のデザイン集団が手がける「ANDERSON  BELL」は三清洞エリアの入口付近に直営店を構える       聖水エリアには工場跡をリノベーションした飲食店やギャラリー、アパレルショップが点在   ★SNSでも情報を発信しています FACEBOOK...

トライ&ラーンの街ニューヨークから学ぶこととは

トライ&ラーンの街ニューヨークから学ぶこととは

    人気アスレチックウェア 「Vuori」     2月9日から17日までニューヨークに行って参りました。目的はN Y F WとNYのマーケットリサーチです。同地を訪れるのは2019年の夏以来ですから、3年半ぶりです。   2019年はRaaSやAmazonGo、ハドソンヤーズも出来て、小売の主役交代を強く感じたのですが、今回は、それらの中でコロナ禍を経て定着したもの、無くなったものなどを確認できました。   日本にいると、アメリカの先進事例が伝えられ、日本がどんどん追いていかれてるような焦燥感を味わいます。確かにアメリカの商業は日本より進んでいることがほとんどですが、それは数々のトライが成功したり失敗した上に成り立っているもの。その失敗を笑うことなく、ちゃんと学ぶ「トライ&ラーン」の考えがあるから先に進んでいるのだと実感しました。   日本で先進事例を話すと「売れてないんでしょ」「倒産したよね。それって」っと言うことも多いのですが、そこから学ぶ姿勢がないように感じます。それは実績ありきの考えで、自分の感覚をどんどん衰えさせていくようにも感じます。やはりマーケットを見る場合は「情理一体」。商売の原理原則や実績だけでなく、その先を感じとる情と挑戦者を称える姿勢が大事なのではないでしょうか。   そんなことを学んだ出張でした。リサーチの詳しいことは、後日apparel-web.comでの私の連載「マーケットアイ」でレポートしますので、ぜひご一読ください。     ★SNSでも情報を発信しています FACEBOOK twitter instagram(STORIES中心です) ▼2017年10月以前の過去記事はこちら https://yamanakaconsulting.com/column/md-watching

トライ&ラーンの街ニューヨークから学ぶこととは

    人気アスレチックウェア 「Vuori」     2月9日から17日までニューヨークに行って参りました。目的はN Y F WとNYのマーケットリサーチです。同地を訪れるのは2019年の夏以来ですから、3年半ぶりです。   2019年はRaaSやAmazonGo、ハドソンヤーズも出来て、小売の主役交代を強く感じたのですが、今回は、それらの中でコロナ禍を経て定着したもの、無くなったものなどを確認できました。   日本にいると、アメリカの先進事例が伝えられ、日本がどんどん追いていかれてるような焦燥感を味わいます。確かにアメリカの商業は日本より進んでいることがほとんどですが、それは数々のトライが成功したり失敗した上に成り立っているもの。その失敗を笑うことなく、ちゃんと学ぶ「トライ&ラーン」の考えがあるから先に進んでいるのだと実感しました。   日本で先進事例を話すと「売れてないんでしょ」「倒産したよね。それって」っと言うことも多いのですが、そこから学ぶ姿勢がないように感じます。それは実績ありきの考えで、自分の感覚をどんどん衰えさせていくようにも感じます。やはりマーケットを見る場合は「情理一体」。商売の原理原則や実績だけでなく、その先を感じとる情と挑戦者を称える姿勢が大事なのではないでしょうか。   そんなことを学んだ出張でした。リサーチの詳しいことは、後日apparel-web.comでの私の連載「マーケットアイ」でレポートしますので、ぜひご一読ください。     ★SNSでも情報を発信しています FACEBOOK twitter instagram(STORIES中心です) ▼2017年10月以前の過去記事はこちら https://yamanakaconsulting.com/column/md-watching

「シーイン(SHEIN)」 は世界のロウワーボリュームマーケットのスター

「シーイン(SHEIN)」 は世界のロウワーボリュームマーケットのスター

       シーインを見てきました。東京でなく大阪のシーインです。東京は今メディアが取り上げているので異常値だと思いますので、落ち着いた大阪へ。   場所は心斎橋の長堀通と心斎橋筋が交差するあたり。前にユニクロがあった場所でH&Mの前です。東京のシーインがあるキャットストリートより安定したトラフィックがある場所でファストファッションには向いた立地です。   行ったのは平日の午後2時ぐらい。並ぶことはありませんが程よい賑わいです。NYの時やテレビなどが報じる東京のオープン時と比べると少ないでしょうが、今のご時世のアパレルでこれだけ来るのだからやっぱり大したものです。   「クォリティが低い」「売場管理がなってない」とか言う業界人もいますが、批判される方は、世界のロウアーボリュームのマーケットをご覧になってないからかと思います。品揃えは日本の雑誌のスタイリストが入っているようなので日本人の好きなものだけチョイスした感じ。メンズなどはそれでも微妙なものもありますが、思わず欲しくなるものもありました。要は買い手の選び方次第です。     ジーユーとかしまむらと比べられますが、それらとはちょっと違うポジションにあるのではないかと思いました。   アジアや欧米の地方SCなどにあるローカルSPAと同じポジションにあるのではないでしょうか。パディーニとかAⅡZとか、カマイユとかストロベリーとか。またアマゾンやザローラで売っている低価格アイテムとか。日本の昔の夢展望も同じポジションだったのでしょう。   世界にはこういうロウワーマーケットがあって、シーイン はその中にあってトレンドキャッチや編集レベルやマーケティング力を持って先進プレイヤーになり、消費者がオンライン購買の経験が増えた結果、ここまで育ったと言うことです。   一部の報道では世界のトップ企業と肩を並べるといわれているので、商品レベルも同じように期待するのは無理ないですが、世界のロウアーマーケットのプレイヤーのシェアをとってきたと考えれば良いのかと思います。日本ではこれまで日陰にあったマーケットやニーズが炙り出されて感じですね。     ここまでメディアで取り上げられたので、日本でもシーインには厳しい目が向けられ始めています。環境保全やフェアトレード、デザイン侵害など様々な指摘がされています。その辺りも改善し、名実ともに世界のトップ企業になっていくのかウォッチしてきたいところですね。  

「シーイン(SHEIN)」 は世界のロウワーボリュームマーケットのスター

       シーインを見てきました。東京でなく大阪のシーインです。東京は今メディアが取り上げているので異常値だと思いますので、落ち着いた大阪へ。   場所は心斎橋の長堀通と心斎橋筋が交差するあたり。前にユニクロがあった場所でH&Mの前です。東京のシーインがあるキャットストリートより安定したトラフィックがある場所でファストファッションには向いた立地です。   行ったのは平日の午後2時ぐらい。並ぶことはありませんが程よい賑わいです。NYの時やテレビなどが報じる東京のオープン時と比べると少ないでしょうが、今のご時世のアパレルでこれだけ来るのだからやっぱり大したものです。   「クォリティが低い」「売場管理がなってない」とか言う業界人もいますが、批判される方は、世界のロウアーボリュームのマーケットをご覧になってないからかと思います。品揃えは日本の雑誌のスタイリストが入っているようなので日本人の好きなものだけチョイスした感じ。メンズなどはそれでも微妙なものもありますが、思わず欲しくなるものもありました。要は買い手の選び方次第です。     ジーユーとかしまむらと比べられますが、それらとはちょっと違うポジションにあるのではないかと思いました。   アジアや欧米の地方SCなどにあるローカルSPAと同じポジションにあるのではないでしょうか。パディーニとかAⅡZとか、カマイユとかストロベリーとか。またアマゾンやザローラで売っている低価格アイテムとか。日本の昔の夢展望も同じポジションだったのでしょう。   世界にはこういうロウワーマーケットがあって、シーイン はその中にあってトレンドキャッチや編集レベルやマーケティング力を持って先進プレイヤーになり、消費者がオンライン購買の経験が増えた結果、ここまで育ったと言うことです。   一部の報道では世界のトップ企業と肩を並べるといわれているので、商品レベルも同じように期待するのは無理ないですが、世界のロウアーマーケットのプレイヤーのシェアをとってきたと考えれば良いのかと思います。日本ではこれまで日陰にあったマーケットやニーズが炙り出されて感じですね。     ここまでメディアで取り上げられたので、日本でもシーインには厳しい目が向けられ始めています。環境保全やフェアトレード、デザイン侵害など様々な指摘がされています。その辺りも改善し、名実ともに世界のトップ企業になっていくのかウォッチしてきたいところですね。