コロナ禍を経て東コレは立派になった

コロナ禍を経て東コレは立派になった

 

 

東コレ期間の華「楽天 by R」では「ア ベイシング エイプ」を招聘

 

酷暑に苦しめられた楽天ファッションウィーク東京(通称:東京コレクション、東コレ)が終わりました。そこで今シーズン感じたことを綴ってみます。

 

まずは開催時期について。メンズデザイナーのセールススケジュールに合わせて8月に前倒して2年目。今シーズンはメンズデザイナーの参加が多かったのが特徴でしたが、海外へのセールスを志向するデザイナーたちは7月や8月上旬に単独でショーを行なっており、今後に課題を残すところ。ウィメンズデザイナーも国内の専門店が主チャネルの持つ場合、8月はちょっと早すぎ、グローバルを睨んだデザイナーにとってはちょっと遅い。かと言ってパリやミラノのようにメンズウィーク&プレコレクションとウィメンズコレクションに分けるほどのボリュームでもないので、しばらくはこのような状況が続くでしょう。

 

    次は参加メディアについて。こちらは段々変わってきています。かつては東コレには来なかったメジャー雑誌系が取材をするケースが目立ちました。ヴォーグやエルやI DなどのS N Sなどに東コレの様子がポストされるようになりました。これはコロナ禍による影響があったと思います。ウィズコロナ期間はローカルのコンテンツやプレイヤーに目が向いたもの。それはコレクションシーンでも同様でした。その結果、東コレの新進気鋭のデザイナーによるコレクションに魅力を感じるメディアが増えたのだと思います。私のように海外コレと東コレを見続けてきた人間からすると、とても嬉しいことでした。

 

 

 

写真:「セヴシグ / アンディサイデッド」はヴィンテージやリメイク、エスニックムードが満載

 

コレクションに目を移すと、ワントーン、無地、シンプリシティなどグローバルやラグジュアリーに広がった静かなムードとシンクロするものが見られました。そのムードに独自の捻りを加えるのが主流。それらはリアリティとも結びつきセールスにも好影響を及ぼしそう。メンズでは東京らしいヴィンテージやリメイク、ユーティリティ訴求も健在。「カミヤ」や「セブンバイセブン」など、実力派の初参加や「チノ」などのフィジカルショーカムバックもファッションウィークを盛り上げました。

 

 「ハルノブムラタ」「フェティコ」「カナコサカイ」「チノ」などのデザイナーによる見応えのあるコレクション、「エイプ」「カミヤ」「シュープ」「ミーンズワイル」「シンヤコヅカ」などの独特の世界観を創り上げた演出、を加する有力メディアの参加と消費者への拡散・・・コロナ禍を経て、「東コレはこうも立派になったんだなぁ」と思う次第です。

 コレクションの詳細は、apparel-web.com 特集記事にてお伝えしていきます。

 

 

 

写真:「KAMIYA」のショーではトラックで壁を突き抜け雪を降らせた

 

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